ビジネス英語(おすすめ本) 清水健二,すずきひろし『英単語の語源図鑑』新しい語彙強化のフレームワーク

暗記は苦手…暗記以外で英語の語彙を増やしたい…

今回はこんな悩みに答えてくれるであろう「英単語の語源図鑑」という英語学習本を紹介します。 本文の内容はシンプルに2つです。 [box class=”box28″ title=”本文の内容”] 本書が社会人におすすめな理由 本書を読む最大のメリット [/box] 「英単語の語源図鑑」は発売された2018年5月から2018年12月までの7ヶ月間で、累計40万部を売り上げました。 日本テレビの「ヒルナンデス!」でも内容を紹介され販売部数を伸ばしたようです。 本書が販売部数を伸ばした理由はテレビで紹介されたことだけでなく、イラストがとても直感的であったこと、そして忙しい現代人の時間を節約したことにあると思います。

社会人こそ読むべき一冊

「英単語は語源から学習すると良い」というのは英語学習者なら一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。 私も語源から英単語を覚えた方が記憶に定着しやすいことは、直感的に分かっていました。 それでも私も含めた多くの日本人英語学習者が、英単語を覚える際には暗記を行っています。 なぜか? その理由は多くの日本人にとって英語学習というのは、試験科目として認識せざるを得なかったからです。 例えば、義務教育の期間にも英語を学習しますが、大半の生徒は心から楽しんで英語を学習しているというよりは、学期末の試験で良い点数を取ることを目指しています。 試験で点数を効率よく獲得しようと思うなら、やはり一定の範囲の英文や英単語を記憶することになります。 また大学受験でもセンター試験によく出る英単語や、各大学の傾向にあった英単語が存在します。 「限られた時間で試験をパスする」という目的達成のために、暗記に特化した英単語本を手に取る学生が殆どです。 語源から学習したほうがより生産的な英語学習になると分かっていても、短期的な成果を求めてしまうのは学生のせいではありません。 このような切羽詰まった状況で「語源から英単語を学習しよう」と思う学生の方が稀有でしょう。 本書は試験のプレッシャーから開放された社会人が最も恩恵を受けるのではないかと思います。 上述のように、学生というのはある程度「センター頻出英単語集」のようないわゆる暗記本を取らざるを得ない理由があります。 しかしそういった試験から社会人は開放されています。(TOEICなどがあるかもしれませんが) 英語学習を自らのペースで改めて構築できる社会人にとっては、本書は生涯学習の友になるかもしれません。 関連記事【書評】究極の英語ライティング

長期的な学習時間の削減がこの本の最大のメリット

語源での学習が素晴らしいのは実は多くの人が分かっています。語源で覚えると記憶に定着するのです。 それを妨げていた最大の理由は「そもそも語源を調べる時間が多くの人には無かった」ということです。 語源を調べるのは、時間と手間がかかる作業なので、良いと分かっていてもみんなそれをしなかったのです。 この本の素晴らしい点はイラストと分かりやすい手順によって調べる手間を省略し、新しい英単語学習法のフレームを授けてくれるところです。 学校の先生は「語源で覚えなさい」と言いますが「どうやって語源を覚えればいいのか」を具体的には教えてはくれません。 本書は楽しいイラストとわかりやすい構成で、そういった学習者の悩みに応えてくれます。 本書でおさえる語源は英単語を作るときのパーツのようなものです。 パーツを組み合わせていくことで英単語が作られることがわかれば、長期的には学習者は爆発的な語彙を理解できるようになるでしょう。 [box class=”box29″ title=”こんな記事も読まれてます”] ▶︎英文ライティング「ピーターセンの特別講義40」 ▶︎アメリカ人から学ぶ「出世する人の英語」とは ▶︎スキマ時間の勉強に使えるアマゾン「audible」[/box]
]]>

E-Native+のSNSをフォローして最新情報をチェックしよう!