TEDおすすめ動画: How to motivate people to do good for others by Erez Yoeli 「どうやって人々から他者貢献を引き出すか?」

ヨエリさんってどんな人? MIT(マサチューセッツ工科大学)というアメリカの超有名な大学で「利他主義」という自分よりも他人の利益を優先する考え方を研究されている人

ヨエリさんの英語はけっこう語尾に連結があり、The American English! って感じですが、彼のウィットに飛んだ話し方や、例え話の組み込み方はビジネスマンのプレゼンでも非常に参考になります。

あらすじ

  • ヨエリさんは電力会社と協力して「人間の善行を引き出す」にはどうすれば良いかを調査した
  • 最初にやったプログラムは、停電を防ぐための節電のプログラム
  • プログラム自体は実証済みの素晴らしいものだったか課題は人々にどうやって参加してもらうか
  • 最初は参加の意思があれば電話してもらうように設計したが全く反応がなかった
  • しかし登録書類を郵便で送ってもらうように変更したところ参加者が三倍に増えた
  • 「電話」は誰にも目撃される可能性がないが「登録書類の郵便」には誰かに見られる可能性がある
  • つまり誰かから観測されること、評価されること、というのは人の善行を引き出すキーになる
  • 次に調査した寄付金向上のプログラムでは寄付金を避けるために人は様々な方法を取ることが分かった
  • つまり人の言い訳を潰していくことが寄付金の向上に繋がった
  • エスカレーターを考えると人が皆、一列に並ばずに自由に並んでいる光景を目にする
  • エスカレーターでは(ロンドンや日本がそうであるように)片一方に並んだ方が公共の利益がある
  • エスカレーターには「人々の観測」も「言い訳の排除」もあるのにそれらが働いていない。なぜ?
  • 人の善行を引き出すのに、最後に重要なことは「期待を伝えること」である

内容への感想

ヨエリさんのプレゼンは適度な笑いをとりながら聴衆を話に引き込んでくる素晴らしいプレゼンです。 内容もさることながら落ち着いた間の取り方など、ビジネスマンも学ぶべきところが多い動画です。 このプレゼンのコアメッセージは「人に善行してもらうにはどうしたらええの?」ということです。 ヨエリさんの実験結果によれば以下の3つのポイントが重要だと主張しています。
人々の善行を引き出すために必要な3カ条 Increase ovservavility(もっと見えるようにする) Eliminate excuses(言い訳をさせない) Communicate expectations(期待してる事を伝える)
コンビニのトイレに貼ってある「いつも綺麗に使って頂きありがとうございます」にあまり効果が無いのは、三つ目の条件しか満たしていないからかもしれません。 逆にテレビにでるような有名人が善行をしがちなのは、一般人よりも観測可能性が高い環境におり(テレビで自らの善行をPRできる機会がある)、言い訳しにくく、聴衆からの期待も感じやすいポジションにいるから、と説明することができるかもしれません。

重要単語&使える英語フレーズ

How can we get people to do more good? どのようにすれば人々にもっと良い行いをさせることができるのでしょうか the polls 世論調査 conserve resources 資源を節約する observability 可観測性 harness the power of reputations 評判の力を利用する there is no way 〜は絶対にない good deed 親切な行い、善行 Rather,〜 というよりは〜です team up 参加する eliminate excuses 言い訳を消すこと thorough 形容詞:徹底的に cue(キュー) きっかけ mundane 平凡な [box class=”box29″ title=”関連記事”] ▶︎【TED】生産的な意見の不一致を作るには? ▶︎【TED】ネットの返品はどこへいくのか? [/box]]]>

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