社内の同僚に書くメールと社外のお客様に書くメール、具体的にどう変えたらいいの?
ビジネス英語(おすすめ本): デイビッド・セイン『デイビッド・セイン流なやまず書ける英文メール&SNSトレーニング』
- 2018年12月11日
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この本が役立つ人
冒頭にも書きましたが、この本はSNSのトレーニングに役立つ本というよりは、英文メールのカジュアルとフォーマルを使い分けを学ぶ本です。 例えば何かを依頼するにしても、同僚に書くメールとクライアントに書くメールはフォーマルさが異なりますが、日本人にはその違いはあまり認識できません。 本来親しみを込める相手に過度に敬語を使ったり、まだ丁寧に接するべき相手に急にカジュアルになったりするのは勿体無いと思います。 本書の優れたところは、80シーンほどの題材をカジュアルとフォーマルの2種類で切り取って説明しているところです。 その説明を通して「ああ、なるほど、こういう時はこのフレーズが定番のフォーマルな表現なのか」ということを学んでいくことができます。 英文メールに慣れてきて、自分なりの文章が書きたくなってきた人は、本書を辞書的に使うと有用かと思います。 [box class=”box29″ title=”関連記事”] ▶︎英文ライティングを学ぶならこちらもおすすめ [/box]英語例文フレーズ「お祝いのメッセージ」

カジュアル表現
Hi Kate,
こんにちは、ケイト
Congrats on your promotion to sales director!
営業部長への昇進おめでとう!
一方でフォーマルな表現はパッと思いつく人は少ないのではないでしょうか?フォーマルな表現は次のようにofferを使います。
フォーマル表現
Dear Ms. Kate,
ケイト様
I would like to offer my congratulations on your promotion to sales director.
営業部長へご昇進されたとのこと、お祝い申し上げます。
お祝いの言葉を送る、にofferを持ってくるのは、勉強していないと中々使えないのではと思います。
このように本書では二つの対比を通して「こういう丁寧な表現があるのか」とか「こういう風に言うと親しみが伝わるな」などのライティング技術を学ぶことができます。
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▶︎新年の明けましておめでとうは何という?
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この本の注意点「SNSトレーニング」
本書には豊富な例文が約500フレーズほど掲載されています。 ですのでタイトルの通り、おおよそのビジネスシーンで「なやまず書ける」のではないかと思います。 ただタイトル後半の「SNSトレーニング」というのは少し誤解を招く気がします。 本書で「SNSトレーニング」と読んでいる箇所は「SNSトレーニング」というよりは「LINEのようなチャット型SNSで使える定番フレーズ集」です。 それはそれで現代のビジネスパーソンには有用だと思いますので、ちょっとしたチャット英語の辞書代わりに使おうかなと思っている人には参考になると思います。 「Facebookにこんな内容の投稿をしたいのだけど、どういう書き方が良いのかな?」みたいなことには本書は答えてはくれませんので注意が必要ですが、それでも冒頭の述べたカジュアルとフォーマルの英文の対比から非常に多くの示唆を得られる英語本であると思います。 [box class=”box29″ title=”関連記事”] ▶︎英文ライティング「ピーターセンの特別講義40」 ▶︎アメリカ人から学ぶ「出世する人の英語」 ▶︎スキマ時間の勉強には「audible」がおすすめ ▶︎おすすめaudible本『英会話ペラペラビジネス100』[/box]

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