日本人が英語で何気なく使うof courseの意味は「もちろん」だけではありません。of courseの主な意味には下のようなものがあります。
・いいですよという許可
・あ、そうかという気づき
・もちろん~という強調
この記事では、of courseを使うときの注意点について、ビジネスの電話でよくある状況を想定して説明します!
注意したい「of course」の使い方
A: When did you arrive in NY? Did you visit Central Park?
いつニューヨークに着いたんですか?セントラルパークには行きました?
B: Of course. I visited there. NG表現
そこには行きましたよ。
「もちろん行ったよ!」という意味でof courseをyesの代わりに使うのはNGです。この場合にはYes, I did. I visited there. が正解です。もう一つ間違いの例を見てみましょう。
A:Oh, did you make a call to our office last week? Did you speak to my boss, John?
あ、先週うちの会社に電話しましたか?私の上司と話しましたか?
B: Of course. I spoke with him. NG表現
もちろん、彼と話しましたよ。
この場合のof courseも間違いです。この場合もYes, I did. I spoke with him. 正解です。
なぜ上記2つのof courseが間違いかというと、of course が「もちろんいいですよ」という意味でYesを使えるのは単純な許可を問われたときだけだからです。
冒頭の二つのNG表現のように話し手(Aさん)が知らない情報を聞かれたときその際にof courseを使って返すと「当然でしょ」というニュアンスになり失礼な響きが発生します。
A:Can I borrow this book?
この本、借りてもいいですか?」
B:Of course.
もちろんいいですよ。
A:Can I use your pen?
あなたのペンを借りてもいいですか?
B:Yes, of course.
はい、もちろんいいですよ。
上記のようなof courseの使い方は「許可」に関連している正しい表現です。
「あ、そうか!」気づきのof course
A:Our office will be closed during next week because we have Thanksgiving holidays.
私たちの事務者は来週は閉まっています、感謝祭ですので。
B: Oh, of course, yes! Thanks a lot.
あ、そうか!そうでした。ありがとうございます。
気づきのof courseが発生するタイミングは話し手(Aさん)と聞き手(Bさん)の両方が恐らく知っているであろうことが話題に上がったときです。アメリカの感謝祭というのは日本でいうところのゴールデンウィークのような有名な休暇なので、両者とも知っている可能性が高いです。
「あ、そうか!忘れてた!」というニュアンスで使ってください。
「もちろん~」強調のof course
A:I hope your quotation still be validated.
あなたの見積もりがまだ有効であることを望みます。
B: Of course, it will work.
もちろん、それは有効です。
口語的な表現になりますがAさんの発言を肯定し強調するフレーズとしてof courseを使うことができます。これにbutを応用してOf course~but・・・とすることもできます。
B: Of course, it will work but quantity and quality condition should be changed.
もちろん、その見積もりは有効ですが、数量と品質は変更になります。
butを使うと今度はbut以降に強調の表現が置かれます。状況に応じて使ってみてくださいね。