クライアントとの会議で無茶苦茶な要求をされたことは無いでしょうか?
「うわーなんだこの契約条件は・・・」と私も何度か思ったことがあります。ただよく考えれば交渉の方法として、最初は条件の厳しい内容を提示するのはセオリーです。
よって適切な言い方で相手に探りを入れていけば、条件は緩和されることが多々あります。
もし英語の交渉で、相手の出してきた条件を少しでも緩めたい人がいれば、本文を読んで、探りを入れる言い回しを学び、次の交渉の現場で役立てることができます。
negotiable|交渉の余地を問う英語
- Is the price negotiable?
価格に交渉の余地はありますか? - The condition is not negotiable.
条件に交渉の余地はありません。
確かに英語は直球な言語ですが、欧米の知的な層はダイレクトな表現を好まない傾向もあります。
よって、Could you reduce the price?(値段下げれますか?)などド直球な表現はあまり適切ではありません。
そういう時に使えるのがnegotiable(交渉の余地がある)という表現です。
少し単語を変えただけですが、かなりスマートな表現になるので交渉などでおすすめの表現です。
loosen|条件を緩和させる英語1
loosen の元々の意味は「〜をリラックスさせる」という意味です。
そこから転じて、条件などを緩和させる(ゆるくさせる)という意味でも使えます。
- I hope you could loosen terms and conditions.
期日や条件を緩めることは可能でしょうか? - I would like you to loosen this conditions for us.
私はあなたにこの条件を緩和していただきたいと思っています。
looseとloosenの違い
日本人がよく口にする「あの人は時間にルーズだなぁ」などは英語ではlooseのことで、意味はloosenと殆ど同じですがlooseは形容詞でloosenは動詞です。
- One of his teeth is very loose.
彼の歯の一つはとても緩い(抜けそう)
loseとloosenの違い
lose(失う)もloosenと同じ動詞であり、形も似ていますが、loosen(緩和する)とは意味が異なり「◯◯を失う」という意味の単語です。
Did you lose your job?
失業したのですか?
sweeten|条件を緩和させる英語2
loosenの緩和すると似た表現にsweetenがあります。
文字通り元々は「〜を甘くする」という意味ですが、転じて「条件を甘くする」=「緩和する」の意味で使えます。
- Would you sweeten the deal conditions?
取引条件を緩和できますか? - My company sweetened the payment terms last year.
当社は昨年支払い期限を緩和しました。
あまり馴染みの無い表現かもしれませんが、日本語でも条件が緩い時に「甘いなー!」とか言いますよね。そのニュアンスからもわかる通り、sweetenは少しカジュアルめな表現です。相手との関係性に応じて使ってみてください。
meet someone halfway|折り合いをつける英語
meet someone halfwayを直訳すると「誰かと中間で会う」です。
そこから転じて「〜と折り合いをつける」という意味の慣用表現がmeet someone halfway。
- Businees should be win-win relationship, right? Could you meet us halfway?
ビジネスはwin-winの関係であるべきですよね?折り合いをつけることはできませんか? - You had to meet her halfway.
あなたは彼女と妥協しなければならない。
誰と誰が妥協するのかを表現できる、使い勝手のいいフレーズです。
条件の緩和・妥協・交渉を問う英語のまとめ
英語の交渉で相手が出してきた条件を緩和したい時、スマートに探りを入れる方法を紹介しました。
- negotiable(交渉の余地を問う)
- loosen(条件を緩和させる)
- sweeten(条件を緩和させる)※カジュアルめ
- meet someone halfway(妥協する)
これらを適宜取り入れていけば、直接的な表現ばかりの英語が少しスマートになると思います。次回の交渉などで活かしてみてくださいね。