ビジネス英語(営業編):チップの払い方と金額の目安について

海外出張の時などにクライアントを接待したりする場面もあると思います。

そういう時にチップの金額や渡し方などで迷ったことはありませんか?

私も最初の海外出張では、チップの感覚がわからずレストランではとても不安でした。ただ一度チップのお作法を覚えてしまえば、それほど難しいものでもありません。

もし海外でのチップの払い方などに自信が無い人がいれば、本文を読んで、次の海外出張で役立てることができます。

(注意:欧米の国をベースに考えています。)

レストラン

海外のレストランでは基本的には15%程度のチップ代を支払いに加算しましょう。

例えば、飲食代が100ドルであった場合には、チップ代15ドルを加えた、合計115ドルを支払うということです。

カードで支払う際でも、料理の代金は100ドルで、チップは15ドルのように分けて書く場所がありますのでご安心を。

日本人はこの少額のお金をチップと言うのでChipと英語でも書きたくなりますが、正しくはTip(ティップ)になります。

最近ではチップを払う習慣の薄いアジア人対策で、既にチップ代が合計金額に加算されているレストランもあります。

もしチップが支払いに含まれているのかどうかを確認したければ、

Is a tip included?
チップは含まれていますか?

と聞いてみて下さい。

日本では馴染みが無いチップですが、欧米のレストランでは給仕(きゅうじ)の仕事は大変なものとして捉えられています。

例えば、よく観察するとわかりますが、欧米のレストランでは料理が来た時に、誰が何をオーダーしたのかなどいちいち確認したりしません、

日本だとよく「Aステーキの方〜?」などとオーダーした人と料理を、席で改めて確認したりしますが、そういったことは欧米のレストランではほとんどありません。

欧米では、それぞれの給仕はきちんとテーブルを受け持つという意識がありますので、誰が何をオーダーしたのかを記憶しています。

そう言った努力に対してチップを支払うという文化があるのです。

ホテル

ホテルでチップを支払うシーンは2つあると思います。1つはベットメイキングなど部屋の掃除をしてくれる人に対して。

もう1つは車などを駐車場から持って来てくれた時です。

1つめの部屋の掃除係に対しては、枕元の時計などが乗っている小さい机に1〜2ドル程度を置いておきましょう。

それ以外の場所に置くとチップではなく普通に現金が置かれていると思ってスルーされることがあります。

ベットの近くで分かりやすい場所に置いておきましょう。

出発時に駐車場から車を出してホテルの玄関前まで車をもって来てくれるサービスをValet parkingと言います。

Valet parkingにも1〜2ドルを支払うのが一般的です。

あまり見ませんが、ホテルの到着時に同じように代行運転のサービスを受けてもチップを渡す必要は無いとされています。

タクシー

タクシーへのチップについては、金額にもよりますがレストランと同じく15%程度が一般的とされています。もし距離が近く10ドルに満たない金額ならお釣りと1ドルを渡すというのでもOKです。

タクシーでは重たい荷物を親切に持ってくれたり、非常に愛想よく対応してくれる人もいますが、サービスが素晴らしいと思ったらチップを多めに支払ってあげるのもマナーです。

アメリカの自動車配車サービスのUber(ウーバー)は当初チップ無しを謳い文句にしていました。しかし2017年ごろからその方針を撤回し、チップ支払いの機能が導入されました。そのくらいチップの存在というのは欧米のタクシー業界では重要だということですね。

さいごに

日本では店員の愛想がいいのは当たり前だと思っている人がいますが、それは日本が特別(異常)なのです。

例えば、もし機会があれば、一度アメリカの街なかにあるスターバックスに寄ってみて下さい。

日本との差がありすぎて(びっくりするくらい愛想がない)少し引いてしまうと思います。

スターバックスの店員にはチップを貰うような機会はないので、愛想をよくする理由もないのです。

そう考えると、無償で愛想よく振る舞うように指導される日本のサービス業が少し宗教じみて見えてきたり・・・

おっと、誰か来たようです。

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