海外の営業部に配属されたばかりの頃は簡単な挨拶でも緊張するものですよね?
相手が外国人というだけでこんなにも緊張するものか・・・と私も以前は感じていました。
緊張するのは英語に自信がないことが原因かもしれませんが、実は、英語の流暢さよりももっと基本的なことが重要だったりします。
もし英語が下手で外国人とのコミュニケーションに自信が無い人がいれば、本文を読んで、もともとのフラットな気持ちを取り戻し、「あの人はできるな」という評価を獲得しましょう。
笑顔は最強の武器
外国人とコミュニケーションするときは日本人と会話する時以上に笑顔を忘れないようにしましょう。
笑顔というのは相手の緊張を解き、心を開かせる効果があります。また相手に私は敵ではないということを暗に示す効果もあります。
笑顔は無料にも関わらずその効果は無限大です。
笑顔が苦手であれば、鏡の前で練習し、自由自在に笑顔を引き出せるようになってください。
笑顔の注意点
笑顔は確かに生産性の高いビジネスツールですが、ニヤニヤしたりヘラヘラしたりすることと紙一重でもあります。
例えば、すごく愛想が良いのですが、ずっと笑っている(ような顔つき)の人って周りにいませんか?
私は日本人なので、個人的にはそういう人は大好きですが、欧米人の中には日本人のそういった顔つきや態度をプロフェッショナルではないと捉える人もいるようです。
また日本人の顔は欧米人から見ると童顔で、あなたの想像以上に頼りなく見えていたりもします。自分が誰かと話しているときニヤニヤしていないか?ヘラヘラした印象になってないか?鏡や場合によってはスマホのビデオなどを使って確かめてみてください。
相手の目を見て話す
日本人はシャイなので想像以上に相手の目を見て話すことができません。そして相手の目をみて話せているかどうかも無自覚だったりします。一つ、自分が相手の目をしっかりと見れているか確認する仕方があります。
コンビニでおつりをもらうときを思い出してください。もしくはどこか飲食店でもけっこうです。
店員さんの目を見て「ありがとうございます」と言えていますか?
もしも言えていない、あまり自信がないという人は、仕事でも相手の目を見ていない可能性があります。
逆に「私はしっかり店員さんの目を見ている」と感じる人は、仕事でも目を見ている可能性が高いです。というのは、店員さんに愛想良くする必要って特段あまりないですよね?
それでもしっかり目をみているということは、それがあなたの習慣になっている証拠だからです。目を見て話す練習は身近なところから始めてみてくださいね。
握手は力強く
日本人同士ではあまり見ないですが外国人とのコミュニケーションでよく出てくるのが握手です。
握手も、自信なさそうにするのではなくグッと力を込めてしてみてください。私も最初は、欧米人の握手の力強さに驚いたことがあります。
なよっとした握手だけで舐められる・・・なんてことは別に無いのですが
力強い握手にはプロフェッショナルとしての自信が宿ります。
実は、外国人はその自信を敏感に感じ取っています。英語が下手なことと、プロフェッショナルかどうかは、本来はあまり関係のないことです。ぜひ自信を持って力強く握手してください。その時も、相手の目をみて、軽く笑顔を添えることも忘れずに。
名刺交換の優先順位は2番目
仕事で始めて会った人とは名刺交換することも多いと思います。
日本人同士だとまず何よりも最優先で名刺交換をする人がいますが、外国人にとってビジネスカードの交換というのは、一番の優先ごとではありません。
「まぁ仕事で必要ならしてもいいかな」くらいの感じです。
実際、海外の顧客と打合せに行っても「ごめん、名刺を部屋に忘れたわ」なんて言われて終わることもけっこうあります。名刺を必死に交換するよりも相手としっかりコミュニケーションすることのほうが重要です。
打ち解けるには
笑顔、目を見る、握手のほかに外国人と打ち解けるのに効果的だと思うことを紹介します。
相手に素直な興味と関心を持つ
素直な興味と関心というのは、例えば素敵なスーツを着ていたら「素敵ですね」とか
バイクが趣味と聞いたら「どんなバイクに乗っているんですか?」など
いったんビジネスを忘れて一人の人間として相手を理解しようとすることです。
手土産は盛り上がる
手土産は外国人に限らず、仕事で関係者と打ち解けるために非常に有効な武器です。
それってThe営業職だなーと思いましたか?確かにそういう面もあります。
しかし結局のところ事務系の仕事というのは営業と企画の繰り返しです。
営業というのは別に社外の人間だけに行うことではありません。社内の人間に対しても信頼関係を作りにいこうと思えばそれは営業です。そして企画というのは考える仕事全般を指します。
あなたももし誰かに会いにいくときはどんな話をするか考えますよね?
その話にはこういう準備が必要かな?とか考えますよね?それらは全て企画です。
話がそれましたが、手土産=営業と毛嫌いせずに
外国人と打ち解けるツールの一つとしての手土産を想像してみてください。
例えば、私は昔「生めんタイプのラーメンセット」を持っていたことがあります。それは特に高価なものではなく、日本だったらちょっと良いスーパーに行くと売っているような代物です。
しかし私はクライアントが日本のラーメンが大好きだということを知っていたので、それをたくさん持っていきました。すると話も盛り上がりましたし、作り方の説明などで会話も弾みました。
さいごに
英語が下手だから外国人と打ち解けることなんてできない!
と思っている人は確かに英語を磨くことも重要ですが、
「笑顔」
「相手の目を見ること」
「力強い握手」
を意識してコミュニケーションをはかってみてください。
必要に応じて、「手土産」という飛び道具も有効ですよ!