ビジネス英語(営業編):交渉で譲歩する気にさせるための例文・フレーズ

ビジネスの交渉で相手からなんとか譲歩を引き出したい…と思ったことはありませんか?

私も交渉の場面で、全く譲歩をしてくれないクライアントに対し困ったことがあります。もちろん、100%相手が譲歩してくれることは無いと思いますが、英語の言い回しやコツを掴めば、少しは硬直した状態から前進することができます。

土俵に乗せる気持ちで

譲歩の具体的な内容の前に、相手に「譲歩する気になってもらう」必要があります。

まず定番のフレーズはこんな感じです。

We have to learn give-and-take now because discussion did not run smoothly.
私たちはギブアンドテイクについて学ばないといけませんね。議論が上手く進んでいないので。

ギブアンドテイクというのは和製英語っぽいですが、英語での意味も日本人が認識しているものと同じです。

また、お互い様ですよね?ということ表現するには、次のようなフレーズが使えます。

Business is a two-way street, right? Could you make a fresh start?
ビジネスはお互い様ですよね?仕切り直しませんか?

two-way street も give and take と同じくらいよく出てくる表現です(特にアメリカ英語で出てくる印象)。

中級者向けの表現

give and take が少しありきたりすぎると思ったら、こんな表現もあります。

You scratch my back and I will scratch yours.
あなたが私の背中をかいて、私はあなたの背中をかきます。

これは英語のことわざです。「魚心あれば水心」なんて言ったりしますね。

相手が好意を示せば、自分も相手に好意を示す気になる。

相手の出方しだいでこちらの応じ方が決まること。

ことわざつながりで、こんな表現もあります。

One hand washes the other, right?
お互いに持ちつ持たれつ、ですよね?

特にアメリカでは平等やフェアプレーの精神を大切にしています。相手の譲歩を引き出すためのキッカケに使ってみてください。

譲歩のサインを見逃さない

こういうコメントが来たら見逃してはいけませんという例をあげておきます。

What can I expect from you?
何をあなたたちから期待すればいいですか?

Do you have any ideas?
何か提案はありますか?

Do you mean…?
あなたは…ということが言いたいのですか?

重要なことは、相手が譲歩する気になったなかどうか?をよく見極めることです。

タイミングを逃さずに「値下げを飲む代わりに、発注数量を増やして欲しい」など、具体的な話し合いに進みましょう。

まとめ

硬直した状態から「少しは譲歩するか…」という方向へ持っていくための

「お互い様」「持ちつ持たれつ」のフレーズをまとめておきます。

  • give-and-take
  • two-way street
  • You scratch my back and I will scratch yours.
  • One hand washes the other.

もしあなたが海外のクライアントを持つ営業やバイヤーであれば、本文の内容を次の交渉の場で活かしてみてください。

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