契約や品質の取り決めなど、ビジネスで交渉はつきものですよね。
相手が英語で言っていることは合意できそうにないけど・・・
英語でどう切り返したらいいか分からない・・・と私も以前悩んでいました。ただ実は、ある程度のフレーズを学べばそれほど切り返し方は難しくありません。
もしあなたが海外のクライアントを持つ営業であれば、本文がそのまま次回の交渉に役立つと思います。
合意できないことを伝える
当たり前ですが、まずは相手の言っていることに合意できないことを伝えましょう。
しかし I don’t agree with you.なんて、急に言うのは失礼です。
次のような丁寧な表現を使ってみましょう。
- Unfortunately, my position is different from yours.
残念ながら、私の意見はあなたとは違います。 - By and large, we can accept your offer but there are a few small problems that we don’t agree.
全体としては、あなたの提案を受け入れることができますが、合意できない問題がいくつかあります。 - I’m afraid that those conditions and terms are unacceptable because…
恐縮ですが、それらの条件や期限は、受け入れがたいですね、なぜなら・・・
こちらが丁寧な対応をすると相手からも丁寧な態度を引き出しやすいと思います。ただの枕ことばかもしれませんが、相手からの印象は全く異なりますよ。
提案で切り返す
合意できないことを伝え、代わりの提案で切り返す、というのは交渉における常套手段です。
またその際には条件をつけると、自分の思った方向に相手を誘導できます。
- A better idea for both would be revising a contract.
両者にとってより良い提案は契約を見直すことです。 - We might be able to accept your contracts if you could accept our proposal.
あなたの契約を合意できるかもしれない、もしあなたが我々の提案を受け入れるなら。 - The pricing is flexible if you can increase the order quantity by 20%.
価格には交渉の余地があります、もしあなたが発注数量を20%増加させることができるなら。 - In exchange for the long-term contract, would you agree on to accept our cost up?
長期契約のかわりに、我々の値上げを受け入れてもうあえますでしょうか?
ifを使って条件を設定するのは定番ですね。
ifに慣れたら、In exchange for「~のかわりに」という表現も使ってみてください。
必要な情報を収集する
またその他の切り返しの方法としては、関連した質問をする、という方法があります。
これは、話題と全く関係ないことを急に質問して相手を煙に巻く・・・というものではありません。
本当の目的は、話題と関連のある質問をして、こちらに有利な合意に近づくためのヒントを探すことです。
- What is your usual excange rate for contract?
通常の契約で為替レートはどのくらいですか? - Could you give us more information about our share in your company internally?
御社の中での我々のシェアについて、もう少し教えてもらえませんか? - I’m not sure I could completely understand your opinion. Do you mean…?
完璧にご意見を理解できていないかもしれません。あなたが意味するのは・・・?
本来の目的とはそれますが、多少、時間をかせぐという効果もあります。また「答えづらい質問」に対してYesともNoとも言わずに質問を返すというは一つの会話のテクニックです。
まとめ
相手が英語で言っていることに納得できないとき、英語で切り返したいときの方法を紹介しました。
もちろん相手の言っていることが理解できないと苦しいのですが、何かフレームを持っておくと交渉で手助けになります。
- 丁寧に合意できないことを伝える
- 条件と提案をセットで切り返す
- 関連した質問で切り返しの策を練る
この三つを組みあわせて、交渉でもスマートに切り返してみてください。